歯列接触癖(TCH)について (2)頭痛・肩こりとの関係

投稿日:2017年6月14日

カテゴリ:咬み合わせ

 先日、歯が痛いと来院した患者さんは、慢性的な頭痛があり鎮痛剤を時々使っているということでしたが、特に歯の異常は見られませんでした。さまざまな診査をすることで、歯痛も頭痛も、普段上下の歯を咬み合わせる習慣(TCH)が原因となっていることが推察できました。
 意外に思うかもしれませんが、歯科医学的には人間は何もしていないときには上下の歯はどこも触れ合っていないとされています。ところがその患者さんは、上下の歯を咬み合わせているほうが自然で楽なため、弱い力ですが常に歯に負担をかけ、また顎や頭の筋肉が疲労するため歯痛や頭痛に悩まされていたのです。
 その患者さんには、「普段意識して、できるだけ上下の歯を離すように、もし接触してもわずかに触れ合うだけにするように」とアドバイスしました。すると数日で歯の痛みが消えただけでなく、ずっと悩まされていた頭痛も改善されたのです。
特に緊張性頭痛や肩こりなどの症状の場合、TCHを改善することで症状がよくなることがあります。